• 11月 25, 2024

上腕骨外側上顆炎(テニス肘)の原因と治療

肘が痛いという場合は、どのような動作の時に、肘の中でもどの部位が痛いかが重要です。

手首を反らして指をピンと伸ばした時に、肘の外側が痛い場合は、上腕骨外側上顆炎(いわゆるテニス肘)の可能性があります。

手首を反らす、指を伸ばす筋肉は肘の外側の出っ張り(上腕骨外側上顆)に付着しています。

手首を反らしたまま、肘の周りを触ってみてください。外側の筋肉が固くなっているのがわかると思います。

手首を反らす運動を過剰に行うと、筋肉へのストレスが蓄積しその付着部に炎症を起こすことがあります。特に短橈側手根伸筋という筋肉が傷つきやすいです。

イラスト:イラストACより

これが、上腕骨外側上顆炎です。テニスのバックハンドの動きが手首を反らす運動であるため、中高年のテニス愛好家に多いためテニス肘の名前がついています。

ほかにドアノブを回す(手の甲側に)、コップを持ち上げる、鍋を持ち上げる、キーボードタイピングなどはいずれも手首を反らす動作が含まれており、痛みにつながる可能性があります。

ほかの疾患が上腕骨外側上顆炎の起きやすさに関係するでしょうか。腱板病変があると5.0倍、ドケルバン病があると2.5倍、手根管症候群があると1.5倍、ステロイドを内服していると1.7、喫煙歴があると1.2倍、上腕骨外側上顆炎が合併しやすいとされますが、関節リウマチの有無とは関連しないとされています。参考文献1)

関節リウマチの患者様にも上腕骨外側上顆炎が起きることがありますが、治療の方向性が異なるため両者の区別はとても大事になります。

治療は痛みを生じる動作を避けて安静を保つこと、テニス肘バンド(筋肉を圧迫して安静を保つ)、とくに炎症が強く痛みが強い場合に疼痛部位にステロイド注射を行うことなどです。

参考文献1) J Hand Surg Eur Vol. 2013 Feb;38(2):159-64.

イラスト:イラストACより

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