• 3月 2, 2025

関節エコー(超音波)の有用性

エコーを関節にあてると滑膜の腫れと炎症、液体貯留などを客観的に判断でき、診断や治療に役立てることが出来ます。

炎症のない、正常な関節にエコーをあてると、下図のように見えます。

この図で観察しているのは、以下の様な構造です。

関節リウマチでは滑膜という組織が炎症を起こして腫れ、軟骨や骨を壊してしまう病気です。エコーは関節を包んでいる滑膜、軟骨、靭帯などの柔らかい組織の状態や、水が溜まっているかどうかなどを調べることが出来ます。

以下は、腫れていて、炎症のある関節です。

正常の関節と比べると関節滑液包(黒い部分)が拡大しています。これが”関節が腫れている”ことの正体です。さらに、緑で囲った部分はパワードップラーといって血液の信号を観察しています。炎症があると腫れている部分の中に血液の信号が増加します。

指ではなく手首の関節でもみてみましょう。同様の所見がみてとれます。

診察では炎症があるかどうかを触ってもわかりづらいこともあります。本人が感じる痛みと腫れが一致しないこともあります(痛くないけど腫れている、またはその逆)。そのような場合はエコーで評価します。関節を包む袋(関節滑膜)が腫れているのか?またその腫れている部分に炎症=血流が増加しているか?水が溜まっているのか?骨が太くなっているだけなのか?を評価し、現在の治療が十分かの判断に役立てることができます。

 レントゲン検査と比べると、エコーでは被ばくがないので体への負担が少なく現在の炎症がわかることです。また関節滑膜の腫れ、液体の貯留、腱鞘炎などを見分けることができます。血流信号をみて炎症の強さを判断できる。レントゲンは撮影範囲全体を把握し、すでに出来上がってしまった変形を見つけやすいですが、エコーでも骨の表面の変形の有無も検出することができます。

関節エコーの費用は3割負担で1050円(ドップラ-加算なしの場合)です。比較的気軽に受けることができる検査ですので、治療変更を検討する節目などでは検査をうけることをお勧めします。

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