• 1月 1, 2026
  • 1月 2, 2026

きのこ🍄にはビタミンDが多く含まれるが、きのこ自身のために役立っているわけではない

ビタミンDは、骨を丈夫に保つために欠かせない栄養素です。カルシウムの吸収を助ける働きがあり、骨粗鬆症の予防・治療や、筋力の維持、免疫機能の調整にも関与しています。日光の作用で体内でも作られますが、食事からの摂取がとても大切です。

ビタミンDには、植物由来のビタミンD2と、動物由来のビタミンD3があります。この2種のビタミンDは、栄養素としては同等の効果を持ちます。

植物性ビタミンDを多く含む代表的な食品として、きのこが挙げられます。野菜や穀物、豆、イモにはビタミンDはほとんど含まれていません。

なぜ、きのこ類にビタミンDが含まれているのか?

人の体内では食物からカルシウムの吸収を助けるなどの作用があるビタミンDですが、きのこ類はカルシウムが豊富な食品ではありませんし、当然ですがキノコに骨はありません。なぜ、きのこ類にビタミンDが含まれているのでしょうか。

結論から言うと、きのこ自身が生命活動のためにビタミンDを必要としているわけではありません。きのこに含まれるビタミンDは、副産物として生じたものです。


きのこには「エルゴステロール」が多く含まれている

きのこ(真菌類)の細胞膜には、エルゴステロールという脂質が多く含まれています。きのこが日光(紫外線)に当たると、エルゴステロールがビタミンD₂(エルゴカルシフェロール)へと変化します。これは、きのこが意図的に行っているの反応ではなく紫外線による化学反応です。きのこ(真菌類)の細胞膜には、エルゴステロールという脂質が多く含まれています。

きのこのエルゴステロールは、人ではコレステロールに相当する物質で、細胞膜の安定性を保つために必須です。

人では、体内でコレステロールが作られる過程でプロビタミンDというビタミンDの原型が作られ、日光を浴びると皮膚でプレビタミンDに変化します。

紫外線の作用は化学反応のため、きのこが収穫された時点でビタミンD含有量が決まっているわけではなく、ししいたけを天日干しすることで、ビタミンD含有量を増やすことができます。


動物性ビタミンDが多く含まれているのは魚類です。食品からビタミンDをとるならば、魚ときのこを積極的に摂るようにしましょう。魚にはカルシウムも豊富に含まれるのでお勧めです。

ビタミンDの摂取の目安量は成人で9-15μg/日とされています(厚生労働省)。干ししいたけ2個で1μg、1食分の魚(1切れ)で6-15μgのビタミンDを摂取することができます。

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