• 1月 1, 2025
  • 1月 2, 2025

関節リウマチ患者さんの脂肪肝をマンジャロで改善させる意義

関節リウマチ患者さんにとって最も標準的な治療薬はメトトレキサートです。用量に応じて効果がUPしますが、肝機能障害が現れることがあります。
肝機能障害がみられると、メトトレキサートを十分な量で使用できないことがあります。おそらく薬剤性肝障害ではなく脂肪肝が原因であろうと思っても、肝機能障害がある状況ではメトトレキサートは増やしにくいです。そうなると、関節炎がなかなか良くならなかったり、メトトレキサートの変わりに高額な薬を使う必要が生じたりといった問題が生じます。

マンジャロの使用により脂肪肝の改善が得られれば、メトトレキサートも十分量使うことができ、その結果関節リウマチの改善を期待できます。

では、マンジャロは本当に脂肪肝を改善させることができるのでしょうか。SYNERGY-NASH 試験という研究結果を紹介します。

肝生検で代謝機能障害関連脂肪性肝炎(MASH) を有することが確認され,肝線維化が中等度または高度(F2-F3)の方に、マンジャロを5, 10, 15 mgの3通りで週1回,またはプラセボを投与する群に無作為に割り付け、52 週間経過を追いました。

参加した190 例中157 例から52 週の時点で肝生検を行われました。
脂肪性肝炎の消失は,プラセボ群で10%,マンジャロ 5mg群 44%,10mg 群 56%,15mg 群 62%で得られました。
MASHの悪化を伴わない肝線維化ステージ1 以上の改善は,プラセボ群 30%,チルゼパチド 5 mg群 55%,10 mg群 51%,15 mg 群 51%で達成されました。

肝炎はマンジャロの用量依存性に改善した方の割合が増加し、線維化は用量依存性は見られませんでした。

このように、マンジャロは脂肪肝の改善に役立つと考えられ、脂肪肝を合併したメトトレキサートを使用中の関節リウマチ患者さんにとっても有用と考えます。

リウマチ診療をしているとこのような状況は珍しくないため、実際に使用して肝機能が改善した方を何人もみています。同様のことでお困りの方はぜひご相談ください。

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