• 11月 24, 2024
  • 11月 25, 2024

私が民医連で研修した理由

長嶋先生と出会ったのは私が研修医の時、北海道勤医協(民医連、いわゆる共産党病院)で私が研修医を始めた時でした。

勤医協は学生の見学受け入れに積極的だったため、どんな医者になるか迷っていた私は何度か見学に行っていました。また当時としては時代の先駆けとして屋根瓦方式という研修体制を提供していました。屋根瓦方式というのは、初期研修医を2年目の研修医が教えて、2年目の研修医は3年目以降の医師が指導するという方式です。教えたり一緒に問題解決をするのはとても勉強になるため、うまく回っているしくみに思えました。総合診療の能力を鍛えるというのも魅力的に映りました。北海道勤医協では地方に診療所をもっていて、医師3年目に医師が一人しかいない診療所院長として赴任していく人もおり、それに応えられるような総合診療能力が身につくということを売りにしていました。そのような教育体制で研修したいと考えて、勤医協の研修医の一人となりました。

話は変わりますが、長嶋先生が公立病院の院長として医師確保に奔走している中で聞いた話として、ある民間のヘッドハンターは民医連をやめた医師を探しているという。なぜかというと、総合診療能力が高いことと、弱者に対し共感できる医師が多いから。実際、気持ちの優しい先生が多かったなと思います。いわゆる共産党病院に入るときには親戚から大反対されたし、辞めた後も私が共産主義なのかという目で見られているのではないかと思うと少し嫌だったけれど、勤医協で最初に医師としての心得を学んだことは無駄ではなかったと思う。

ちなみに私は共産党員ではないし共産主義でもありません。資本主義側の考えで、働けるだけ働いて成果を得たいと考える人です。勤医協に所属していた時には医療を受ける権利はみな平等にあるべきという考え方に賛同していて、できればそうあってほしいと今でも思いますが、日本の現状では社会保障費がどんどん増えていく一方で、それを負担する現役世代が減っていっているので、持続可能な仕組みではないと思っています。国民の負担が提供されるサービスに釣り合うように、いずれ高齢者も現役と同じ自己負担3割に近づけて上げられていくと思いますし、生活保護者も完全に無料とはせずに自己管理・自己責任の動機が働くようなしくみにされていくべきと思っています。

もちろん、医療制度への考えと個別の患者さんに対する姿勢は別々です。

目の前に来ていただいた個別の患者さんには、高額療養費制度や指定難病制度などの医療費補助制度をご案内することも含め、その方にとってのベストな治療を提案するようにしています。

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