- 2月 13, 2025
クリアファイルの受け渡しを電子工作で改良した
当院では患者様のファイルを受付から診察室へ、壁を貫通するポストの様な窓を通してやり取りしています。ポストのやり取りの音で患者様にびっくりさせないようにしつつ、ファイルが届いたことを見逃さずにすぐに回収する仕組みを作りました。


これまでは、ファイルが診察室側に入ってきたら診察室側の事務員か看護師が回収することになっていました。しかし他の仕事にとりかかっているときには届いたことに気づかずにすぐ回収されないということがあります。そのため、届いたということがわかるよう、後から鈴を取り付けました。しかし今後は鈴を取り付けたふたを開けてパタンと閉める時に急に大きな音がして、患者様がびっくりされるということがありました。
患者様にびっくりさせないようにしつつ、ファイルが届いたことを見逃さずにすぐに回収することを両立するというのが課題でした。
そこで、ファイルが届いたことを感知し、診察室側にいる人に知らせるという仕組みを作ることを考えました。
まずはファイルが届いたことを感知するセンサーです。最初は光センサーを使うことを考えましたが、昼と夜では入ってくる光の量が違うなど設定が難しいのではないかと考えました。そこでファイルを置いたらボタンが押されてスイッチが入るような仕組みが良いと考えました。問題はファイルの重さがかなり軽いため、よくあるボタンはファイルの重さでは押すことができないことです。クリアファイルだけの重さをはかってみると、26gでした。また実際の運用に近い中身に数枚の紙が入っている状態では、40g弱でした。

この重さでスイッチが入らなければなりません。これを満たすのはどんなスイッチか探すと、オムロンが製造している下の写真のスイッチが条件を満たすことがわかりました。動作する力は0.08N=8gと、一般的なスイッチよりもかなり小さい力でスイッチを入れることができます。

これを介して、診察机の横に待機してる事務員・看護師が気づきやすくするアクションにつながればよいです。スイッチの場所からその場所までは少し距離があるので、ワイヤレスでつなげることにしました。ワイヤレスの仕組みは市販されているキットを使いました。もともと売っていたキットは送信機であるボタンを押して、レシーバーに接続された機器の電源ON/OFFを操作するというものでしたが、ボタンは上記のものに変更するため、改造を施しました。


受信機側のアクションは、12Vの機械が動かせます。試作段階ではさしあたり赤色LEDを連結しました。赤色LEDはだいたい2Vで動くため、6個連結しています。



これで仕組みは完成です。
あとは実際に使う場所に設置します。


看護師がパソコンに向かっているときも、光で気づきやすくしてくれます。
まだこれは試作品でありLEDは地味なので、もう少し自然に気づけるような明るさのものに変更しようと思います。
使うスタッフが気に入ってくれればいいな。