- 7月 1, 2025
FIB4-indexとは
FIB-4 index(FIB-4指数)は、血液検査の結果をもとに、肝臓の線維化(肝臓がかたくなっている状態)の進み具合を調べるための指標です。

特に、非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)や慢性肝炎などの患者さんで、肝臓にどれくらいダメージが進んでいるかを簡単に予測するために使われます。
FIB4-indexは、次の4つのデータから計算されます:
- 年齢
- AST(GOT)値:肝臓の炎症を示す酵素
- ALT(GPT)値:同じく肝臓の酵素
- 血小板数:肝臓の状態によって減ることがあります
これらを用いた計算式で、肝臓の線維化の可能性を数値で表します。

FIB-4 indexの解釈
1.3未満 | 肝臓の線維化のリスクは低いとされます. |
1.3~2.67 | 肝臓の線維化が進行している可能性があるため、注意が必要です. |
2.67以上 | 肝硬変や肝硬変に近い状態まで線維化が進んでいる可能性があるため、医療機関での精査が必要です. |
- 65歳以上:2.67以上で注意が必要です.
- 65歳未満:2.0以上で注意が必要です.
高齢者の場合、FIB-4 indexが高く算出される傾向があります。
これは、加齢に伴う生理的な変化や、他の疾患の影響による場合もあります. そのため、高齢者のFIB-4 indexを評価する際には、他の検査結果や臨床症状と合わせて総合的に判断する必要があります.
FIB-4 indexは、血液検査のデータから簡単に計算できますが、あくまでスクリーニングツールであり、確定診断には肝生検などの追加検査が必要となる場合があります。
肝機能異常が持続していて、FIB4-indexが高い方はエコー検査を受けておくことをお勧めします。